Era of Winter.
「隣の芝は青く見える」
とはよく言ったものだと思う。
もし世界にいるのが自分一人だったとしたら、それでも隣の芝に気を取られるだろうか?
もしかしたら隣の惑星を青く感じるかもしれない。
もしかしたら過去の自分を羨ましく思うかもしれない。
コンプレックスは必ずしも悪いものではないと思う。
隣の芝が青く見えるからこそ、自分の芝も青くしようと努めるのだ。
しかし方法が分からない。故に脱力。
目の前の闇は広がるばかり。
敵はあまりに臆病で、あまりに繊細だった。
今なら高倉健さんのように器用に言える気がする。
「自分、不器用ですから…」
無気力な日々は、雪国を駆け抜ける列車に乗り損ねているようだ。